センサッ・空間

 センサッは、全点・全位置を全方向=4πステラジアンに貫き推し進む実体的力、と定義されます。

 立体角とは、球の表面に投射される錐体の頂をその球の中心点とするとき・投射されている形状は球の表面積の何%であるか、です。そして、空間=全立体角=4πステラジアン、つまり、球の全表面積=球の表面積100%=全方向のセンサッ、が空間の生成・存在を規定するわけです。

 注意しなければならないのは、センサッの全方向は放射とは異なるということです。既に述べたとおり、放射とは、球状である場合でも、発した点から距離が大きくなるほど物質の密度が小さくなっていく事象です。これに対し、センサッの全方向は、無限小の球から無限大の球まで、常に全表面積=表面積100%の球として進んでいく、すなわち、密度は小さくならないのです。

 センサッが存在すれば一点からであっても全空間が生じるわけですが、現実のセンサッは、どこが始点というわけでもなく、全点・全位置を貫き推し進んでいて、これが、全ての物理的事象を生じさせているのです。

 ベクトルは、理念的なものなので、方向と大きさを持っていても、ゼロベクトルは点や線と同じく「無」とみなされます。その点、センサッは実体的な力ですから、センサッの力が打ち消し合って、センサッの力が完全に均衡している場合でも、力がゼロというだけであり、センサッ自体が消え去る訳ではありません。それは、センサッが存在するということは、空間をどんなに微視していってもセンサッの空球が消え去ることはない、ということです。

 以上がセンサッによる空間生成の仕組みです。

 この消え去ることのないセンサッの空球を、座標の原点などの点・位置O(オー)と呼べ、センサッの力が完全に打ち消し合って完全に均衡する(慣性や超伝導をもたらす)のを0(ゼロ)と呼べます。センサッによる空間は、O(オー)、0(ゼロ)が属性であるということです。