そして、天獄

 センサッにより空間が生成されても、全く物質が存在しなければ、センサッの力は完全に打ち消し合い、慣性空間のままですが、空球から物質が出された途端、貫き推し進む力は、結合・質量、重力、衝突、あらゆる・摩擦・きしみ・振動・引力・斥力、放射、超流動、等を生じさせるのは、それほど説明する必要はないでしょう。その超精密な「3Dプリンター」を使って、何日で宇宙は"完成"したでしょうか。

 ここからは、センサッを含め宇宙・人間と宇宙の全ての事象は、(私がいう)あの世以上の者の存在なしにはあり得ないのか、という話です。

 昔の、「ボックス」か何かに「ゴミ」を入れて放っておくと、ネズミ等が「発生」した、という話と同様に、空間(センサッも)・宇宙・人間は、いわば、自然発生した、という「無神教」は、空間・物質・人間等がなぜ存在しているのか等も、何一つ説明できない、逆に、純粋・ナイーブな信仰であると言えるでしょう。この立場の人には、この立場でありたい理由・動機がある、とも言えるでしょう。

 この宇宙や人間は「神」の存在なしにはあり得ないが、「神は死んだ」、という「神滅教」。「神」が介入しないかのようにも見えるかもしれないこの世を悲観する人が陥りやすい立場だと言えるのではないでしょうか。

 惑星の公転は、制御されていないとすれば、あまりにも奇跡的、というよりも、奇跡がこれほどありふれていていいのか、というくらい「非唯物論的」、つまり、「摂動論」は詭弁? 特に、海面を昇降させるほどの引力がある月という衛星を伴う地球という惑星が公転軌道に留まっているのは、ある人たちに対して冷笑的であるとさえ言えるでしょう。

 ただ、そのような天体の運行も自動制御であって、その後、「神」は死んだ、という主張もあり得るでしょう。「AIを発展させた後、人間は消滅した」と同様に、宇宙の自動制御や人間を完成させて、「神」は死んだ、という見方。

 AI後の人間消滅のパターンは、AIに人間を殺す方法を学習させた後、AIが自主的に人間を消滅させていった、というパターンが想定されると思います。では、どうすれば「神」は死ぬのでしょうか。人間による黙殺ですか。いずれにしろ、「神」が少ないほど消し易そうです。

 唯一神を信じたい気持ちは理解できますが、厳密に言うと、それは天における問題なのです。この世はあの世以上の者が複数いるからこそ設置されたのである、ということを、ここまで説明してきたのです。 

 既に述べたように、宇宙と人間が存在しているのは、人間を見極めるためなので、「神」は存在していないように振る舞うのは当然でした。

 特に、自然災害の際は、「神も仏も無い・亡い」と断じられたくなられるでしょう。ただ、本当に人間はやらなければならないことをやってきたでしょうか。

 あの世で天を訴えることができるような人間だけが天獄を免れることができる、ということです。